RODEO HYDRAULICS の日常を、ゆるく、時にはツッコミを交えながら書いています。
作業中のハプニングや、クラシックアメ車ならではのクセ、「なんでこうなるんだ…」というアメ車あるある、そしてお客様とのやり取りや、ありがたい差し入れの話まで、工場の空気をそのまま感じていただけるブログです。
アメ車だけでなく、国産車や他ジャンルの車が登場することもありますが、どの車にも共通しているのは、“触っていて楽しい”“つい笑ってしまう” という RODEO らしい視点。
ちょっとした裏話やぼやきも含めて、気軽に楽しんでいただければ嬉しいです。

2026/10/02(Fri)

時々ブログ                黒酢

噴水完了したら、今度は黒酢を交換します!

えっ!体には黒酢良いよね~?
抗酸化作用でエイジングケア?

こらっ~そっちの黒酢では無~い!

何とブレーキフルードが黒酢カラーになってるじゃないですか!

ブレーキフルードが黒酢のような
ドス黒い色になっている場合──

これは「限界突破レベルで致命的に劣化・汚染されている」状態です。

内部の錆、湿気、ゴムの溶解成分が混ざり合い、
またまた怖~い歯周病のように、
知らない間にキャッ~な状況へ進行していく。

このままでは、
キャリパーの作動不良、
ABSモジュールの詰まり、
最悪はブレーキ圧が立ち上がらず停止不能という
スーパー地獄の3丁目位コースへ一直線。

これはいけません!

交換マン、黒酢カラーのブレーキフルードを
即・浄化マンするために──

ガン吸い行為、発動。

ブレーキブリーダーニップルが詰まっていたので、
交換マンが丁寧に清掃して再取り付け。

しかし──

ネジピッチのところから
微妙に“じわっ…”と滲むじゃないですか!

これはいけませんマン。

ブリーダーニップルはブレーキ圧を扱う重要部品。
ここが滲むということは、
内部のシート面かネジ山が疲労している可能性が高い。

締めても止まらない滲みは、
「もう寿命」のサイン。

ですので交換しときました!
交換マン、即断・即交換マン。

もちのロン!

ブレーキブリーダーキャップが不在でしたので、
交換マン、居留守できるように取り付け。

ブリーダーニップルはキャップが無いと
水分・泥・塩カル・錆が「こんにちは~」と侵入してきて、
最悪は固着 → 開かない → エア抜き不能という
スーパー災厄ルートへ突入する。

つまりキャップは、
ブリーダーニップルが外敵に対して
“居留守を使うための防御アイテム”。

新品キャップを装着して、
ユーコンのブレーキ系が静かに居留守モードへ。

う~ん、一度のガン吸いじゃまだまだ濁ってるな……

キャリパー内部まで外して綺麗にしたいところですが、
今回はアンコールでもういっちょガン吸いマン。

黒酢カラーの残党がライン奥に潜んでいる可能性が高いので、
交換マン、再びワンマンブリーダーを構えて
ガン吸いアンコールステージへ突入。

“スゥ……ポコッ……”と
あの独特の吸い込み音が再び響き渡る。

交換マン、濁りが薄くなる手応えを感じながら
ブレーキラインの奥に残る怪しい成分を
徹底的に吸い出すマン。

徹底的に吸い出したは良いけど?ブレーキのタッチがフワッとろって感じになっちゃったぞ・・・はいABSユニットにエアー入りましたね!
ユーコンや兄弟車のABSシステムは、内部構造が複雑で容積が大きいため、一般的なペダルを踏むだけの手動エア抜きやエアーブリーダーガン吸いでは、一度エアーが入ると簡単には抜けない仕組みになっています。通常のやり方であればエアーは入らないのですが、今回はフルードがあまりにも汚れていた(黒酢のようだった)ため、最初にマスターシリンダーから完全にフルードを抜き切って作業してしまいました。
そこで、スキャンツールによる「自動エア抜き(Auto Bleed)」を使って、ABS内のエアーを強引に抜きます!

GM車(シボレー/GMC)に対応したな診断機を車に接続します。
診断機のメニューから「ABS Auto Bleed(自動エア抜き)」を実行すると、ABSユニット内のモーターとバルブが強制的に「ブーーーン!」と作動し、内部の細かい迷路に閉じ込められた空気を外へと押し出してくれます。
オートエア抜き完了したらその後、通常通り4輪からエア抜きを行えばカチッとしたタッチに戻ります!

う~ん、透明度のあるフレッシュなブレーキフルードに
交換マンできましたね。

さっきまで黒酢カラーでドス黒かったラインが、
今ではクリアで爽やかな“新鮮ブレーキジュース”状態。

ガン吸いアンコールを重ねた甲斐があり、
怪しい成分もスッキリ抜けて
ライン全体が軽くなった感触マン。

ペダルフィールもシャキッと立ち上がり、
交換マン、黒酢地獄からの完全卒業を確認。

フレッシュな透明感──
これが本来のブレーキフルードの姿。

スライドピンに潤いをと思い外してくと