RODEO HYDRAULICS の日常を、ゆるく、時にはツッコミを交えながら書いています。
作業中のハプニングや、クラシックアメ車ならではのクセ、「なんでこうなるんだ…」というアメ車あるある、そしてお客様とのやり取りや、ありがたい差し入れの話まで、工場の空気をそのまま感じていただけるブログです。
アメ車だけでなく、国産車や他ジャンルの車が登場することもありますが、どの車にも共通しているのは、“触っていて楽しい”“つい笑ってしまう” という RODEO らしい視点。
ちょっとした裏話やぼやきも含めて、気軽に楽しんでいただければ嬉しいです。

2026/10/14(Wed)

時々ブログ          TさんD21

どうも交換マンです!
新潟県より、Tさんご来店〜。
遠方からの道中にもかかわらず、御来店ありがとうございます!
しかも今回は“新潟コシヒカリ米”とドリンクの差し入れ付き。

決して年貢をよこせと言ってる訳では御座いませんよ!
以前にも頂き、そして今回も――
新潟・岩船産コシヒカリを頂いてしまいました!

これはもう、ありがたくガッツリ頂きたいと存じます。
交換マン、思わず正座して受け取るレベルでございます。

交換マンこの侍米マンの絵に魅力を感じる・・・
私は病気なんでしょうか?

大分前になってしまいますが、
Tさんの数あるコレクション車両の中の1台――
D21の8ナンバー中古新規検査のご依頼でお預かりしました。

自走で当店へ向かう途中、何とギアが入らなくなるという非常事態が発生し、急遽レッカー搬入となりました。

とりあえず状況確認のため、ミッションのドレインボルトを外してギアオイルの有無をチェックすることに。

えっ!
出てきたオイル、まさかの2滴……。

そして後から姿を現したのは、
ドレインの磁石にガッツリくっついた“金属片の山”。

交換マン、思わずその場で固まりました。
これはもう、ミッション内部からの 無言のSOS でございます。

早速トランスミッションを降ろして釜内部を確認すると――

ワオ〜。

ニードルベアリングとボールベアリングの崩壊……
そして“金属片の吹き溜まり”がガッツリ鎮座。

キャッ~。

さらに分解を進めると……
ギアの歯が、欠けて・割れて・削れてる・・・

そしてシャフト側のギアセットを見れば、
シンクロも歯面も焼け気味・・・

ここまで来ると、もう 地獄の21丁目どころか、22丁目まで突破 しておりました。

今回のミッション、形式は RS5W71C。
交換マン、勉強不足ゆえにトランスミッションの事を詳しい方へ
聞き込み刑事スタイルで突撃開始。

するとこの RS5W71C、実はトラック・バン系の名門である事が判明。
聞き込みの途中から、相手のマニア度が滲み出てきて
交換マンはすでにちんぷんかんぷん。

1.6L の A 系(NA16S)だけでなく、
2.0L の KA 系(KA20DE)、
2.3〜2.7L のディーゼル(TD23/TD25/TD27)まで
いろんなエンジンと“純正で肩を組んできた”渡り鳥ミッションらしい。

ウラバン E24 では重いディーゼルとバンドルされていたほどの
筋金入りの働き者ミッション。
同じ ASSY コードで複数の系統を渡り歩く、
まさに“日産ミッション界の渡り鳥”。

……ところがでございます。

71 系の釜(ベルハウジング)の互換は「排気量」ではなく
日産エンジンの“血統”で決まる世界との事。

A 系、L 系、Z・VG・KA 系、CA 系、SR 系、RB 系、TD 系……
系統が違えばボルトパターンもセンターもまるで別物。
聞き込み刑事の交換マンに、
「日産だから何でも載るなんて甘い世界じゃないぞ」と
しっかり釘を刺されたのでございます。

そして今回の個体は――

A 系(NA16S)専用の 1600cc 釜しか合わないという、
とんでもなくクセの強い“孤高の RS5W71C”。

まるでミッション自身が
「俺様専用だ。他の釜は認めねぇ」
と言っているかのような強烈な個性。

しかも 71 系はフロントケースが独立しているため、
ギアさえ確保できれば OH や載せ替えはボルトオンでいけるらしい。

……しかしそれを聞いた交換マン、
「やってる方には簡単でしょうが、交換マンギアの法則は自信ありません…」
と心の声が漏れたのでございます。

何か聞き間違いしてるのかもわからぬまま、じゃあ!ププププー・・・文面に効き間違いありましたら詳しい方伝授下さい。
これこそが交換マンの前に立ちはだかる、
本当の21丁目の門でございます。

交換マン、トランスミッションギアを直す技術が無いことと、
聞き込み刑事で集めたマニアックな返答内容を、まず T さんへ報告!

「えっ!何!出来ないなんてパワハラ発言」はありませんよ
T さんはマイルドに対応してくださり、
「交換マンの提案のリビルト探してみましょう」 と優しく受け止めてくれたのでございます。

よし、探すぞ交換マン!
まずは地元でお世話になっている部品商へ 熱いコール。
返答を待つ交換マンの胸はドキドキ……

そして届いた返答は――

「リビルト無し!」
ガーン!

気を取り直して、次はオーバーホールが可能か聞き込みお願いマン。
帰ってきた返答は……

「このミッションは生産終了部品もあり、受付不可です」
ガーンガーン!

う〜ん……
こうなったら最後の砦、
お世話になっている解体屋さんへ問い合わせ!

すると返答は、
「中東の人が高価買取していくから、今は無いよ」
との事。

さらに教えてくれたのは、
「この辺は東南アジアにもけっこう輸出されてるよ」
という衝撃の事実。

中東や東南アジアから部品を買う方向になるのか……
取引に不安を感じる交換マン。
周りにも聞き込みするが、該当する物はゼロ。

「同型系のエンジンごとスワップ……?」
そんな選択肢まで頭をよぎる交換マン。

最終的に、
現在の交換マンの器量事実を T さんへ報告し、
ここからの対策を一緒に練ることに。