RODEO HYDRAULICS の日常を、ゆるく、時にはツッコミを交えながら書いています。
作業中のハプニングや、クラシックアメ車ならではのクセ、「なんでこうなるんだ…」というアメ車あるある、そしてお客様とのやり取りや、ありがたい差し入れの話まで、工場の空気をそのまま感じていただけるブログです。
アメ車だけでなく、国産車や他ジャンルの車が登場することもありますが、どの車にも共通しているのは、“触っていて楽しい”“つい笑ってしまう” という RODEO らしい視点。
ちょっとした裏話やぼやきも含めて、気軽に楽しんでいただければ嬉しいです。

2026/10/15(Thu)

時々ブログ    TさんD21              パート2

何か良いドナーカーは無いものかと、交換マンも色々探してみたのでございます。
しかし当方の方では中々良い物件が出てこず、
気付けば交換マンは 「使えない交換マン…」 と自分を責める始末。

そんな折――

Tさんが、またまた“身ずら良い物件”をサッとゲット。

しかも今回は、
車検付き・完全ノーマル・自走可能という奇跡の一台。

交換マン、思わず心の中で叫びました。

「いやいや、これドナーに使うには勿体ないでしょ…!」

しかし、目の前のミッション問題は待ってくれません。

RS5W71C の孤高の 1600cc 釜を救うためには、
この奇跡のノーマル車から トランスミッションを取るしかない。

「う~ん……勿体ない。
でも、トランスミッション取っちゃいます!」

こうして、Tさんの神がかった機動力と、
交換マンの決断が重なり、
21丁目の門の前に新たな希望が現れたのでございます。

まずはプロペラシャフトを外した交換マン。
そこで目に飛び込んできたのは――

センタサポートのブッシュ、ビリビリ。

思わずガン見。

「うわぁ……これは完全に寿命きてますやん……」

あるあるなので次行って見よう~

早速ミッションマウントを切り離し、
補機類を順番に落としていく。
クロスメンバーを外し、
ジャッキを慎重にかけ、
ミッションを支えながら少しずつ角度を調整。
そして――

ズシッ……!

RS5W71C が、ついにドナー車の腹から姿を現したのでございます。

ドナー車からトランスミッションを降ろしたその瞬間――
交換マンの前に新たな問題が立ちはだかったのでございます。

「あれ?どっちの車も……ミッション付いてないじゃないですか。」

そう、RS5W71C を摘出したドナー車も、
これから移植される本命車も、
どちらも 腹の中がスッカラカン。

つまり、
自走不可 × 2台。

ここで交換マン、原始的に人力で押す・・・

当店の工場入口――
ここがまた 絶妙にイヤらしい勾配になっているのでございます。

車を出すときは下りになるのでスルスルと出ていくのですが、
問題は 入れる時。

そう、ここが 21丁目の門の裏ボス。

ミッションが付いていない車を押し込むには、
交換マンの気合いと、謎のテンションだけが頼り。

そして始まる、
ボディビルダーの掛け声張りの奇声パワープッシュ。

 奇声、発動
「ウェ~~イッ!」
「グゥ~~イッ!」
「ウ~~~ンッ!!」

交換マン、完全に一人で奇声を上げながら押し込む。

そしてこのような時に限って――
突然、昔の面白かったことを思い出してケラケラ笑い出す。

力が抜ける。
車が止まる。
交換マンだけ笑ってる。

はたから見たら完全に 逝っちってる人。

工場前に響くその声は、
もはや何の声なのか分からない。

古代人が岩を動かす時の叫びなのか、
新種の動物の鳴き声なのか、
近所の方も判断に困るレベル。

近所の高齢者が散歩中チラッとこちらを見る。

「……あの人、お薬使ってるのかしら……?」

そんな不信感を頂かれても、交換マンは気にしない。

そんなの関係ねぇ!https://www.youtube.com/watch?v=0CvvBEveyekパワーで押し込む!!

タイヤがコンクリートをギュギュッと噛み、
車体が少しずつ前へ進む。

勾配の魔物が抵抗してくるが、
交換マンの奇声パワーがそれをねじ伏せる。

 勾配との戦い、勝利の瞬間
「ウオオオオオオッ……!」

最後の一押しで車体が工場内へ滑り込む。

交換マン、肩で息をしながら天を仰ぐ。

奇声と共に突破した “魔の勾配”。
21丁目の門を突破したのでございます。

ドナー車から降ろした RS5W71C。
そのままでは触れないほどホコリまみれなのでございます。

交換マン、まずは 釜内のダスターを一気に吹き飛ばす。

「ブワァァァァァッ!!」

ダスターを吹き飛ばした後は、
ウエスで丁寧に拭き上げる。

「よし……ここも……」
「この角も……」
「この溝も……」

釜の内側を磨きながら、

拭けば拭くほど綺麗になり、

交換マン、満足。

「ふぅ……綺麗になった……
 よし、次の工程いきますよ。」

補器類を洗浄台に並べて、
パーツクリーナーをシュワァァァッと吹きかけ、
ブラシでゴシゴシ磨いていく。

油汚れが落ちて金属の地肌が見えてくると、
交換マンの中で 謎のスイッチ が入る。

「……なんか俺、ランボーみたいじゃね?」

自分で言っておきながら、
交換マン自身も意味が分からない。

ランボー気分って何?
「えっ!何!ランボー気分って?」
と自分で自分にツッコミを入れる交換マン。

頭の中では、
なぜか ランボーが川で武器を洗ってるような映像が流れ始める。

そして勝手に脳内再生されるのが、
この感じの映像でございます。

https://www.youtube.com/shorts/Fejv-rJN5vM

洗浄台の前でひとり苦笑い。

「いや……なんで俺、補器類洗っててランボーになるんですかね……
 自分でも分からない……」

補器類もランボー気分で洗い倒した交換マン。
いよいよ本命車へ ドナートランスミッションを取り付ける工程へ突入でございます。

「よし……ここからが本番だ。
 RS5W71C、いよいよお前を復活させるぞ……」

ドナートランスミッション、取り付け開始
ジャッキをセットし、角度を合わせ、
ベルハウジングをエンジン側へ慎重に寄せていく。

「もうちょい……もうちょい……」
「はい、そこ!ストップ!」

交換マン独り言

ギアのスプラインが“スッ”と噛み合う瞬間、
交換マンの脳内でファンファーレが鳴る。

「入ったぁぁぁぁ!!」

この瞬間やってる方は分かると思いますが快感ポイントでございます。

画像は無いので文章だけで想像してね!

そしたらセンタサポートベアリング交換、開始
古いベアリングを抜き取り、

交換マン、慎重に位置を合わせて――

「はい……そこ……」
「ズドンッ!」

NEWベアリング、圧入完了。

その瞬間、交換マンの脳内で
またしてもファンファーレが鳴り響く。

「よし……入った……
 これでプロペラシャフトがシャキッとしますよ。」

まるで 工事中に土器が出てきて工事中止になった瞬間 みたいに、
シャフトが “ピンッ” と姿勢を正す。

触媒とマフラーパイプを繋ぐ部分のガスケット、完全破損。

「うわぁ……これはもうダメですね……
 排気漏れ一直線のやつですよ……」

ガスケットは割れ、欠け、
まるで長年の熱と振動に耐えながら砂漠化してしまったので、もちのロン交換!しかも嬉しい純正新品部品で

交換!
交換マン交換を楽しみ満足!

エンジンオイルはフラッシングしてからオイルエレメント交換にオイルはプロステージS注入!

デフオイルも排出

デフオイルの交換作業に入った交換マン。
ドレーンボルトを外して、
マグネット部分を覗き込んだその瞬間――

交換マン、固まる。

「……え?何これ?」

マグネットに、
まるで ホルモンの油から出た“コーラゲン” のような鉄粉が
モリッ……と張り付いているのでございます。

色、質感、量。
どれを取っても、完全に“ゲコーラゲン”。

交換マン、思わず声が漏れる。

「いやいや……これはヤバいでしょ……
 コーラゲンってレベルじゃないですよ……
 デフの中で何が起きてたんですか……?」

まさかこのまま付けちゃう人、いないよね?
マグネットに鉄粉が山盛りになったドレーンボルトを見ながら、もしこのまま付けたら、
デフの中で鉄粉が再循環して
ギアが “鉄粉スープ”になる。

交換マンはマグネットを丁寧に清掃し、
鉄粉ゲコーラゲンを完全除去。

「ドレーンボルトはシール剤塗るのが指定みたいなので……
 はい、塗りますよ。」

交換マン、シール剤を手に取り、
ボルトのネジ山に薄〜く、均一に塗り広げる。

厚塗りはしない。
薄く、丁寧に、均一に。

まるで寿司職人がワサビを仕込むような繊細さでね

さぁいよいよ――
RG6410 デフオイル入りま〜す!

交換マン、手動ポンプを構えた瞬間、
脳内で完全に“あの世界”のスイッチが入る。

 注入イメージは完全にコレ
「ハイいらっしゃいませ〜!
 何名様でしょうか〜?
 奥の席にどうぞ〜!」

そう、まるで 居酒屋の店員。

デフの中にオイルを注入するのに、
なぜか脳内は お座敷案内モード。

そしてポンプを押しながら――

「お座敷〜ご新規様〜御来店で〜す!」

完全に店員。
完全にホールスタッフ。
完全に意味不明。

「なんで俺、デフオイル入れてて
 “ご新規様ご案内”してるんですかね……
 自分でも分からない……」

でも、テンションは上がる。

ラジエター液はフラッシングしてから抜いて洗浄して

2次会気分、発動。

「いらっしゃいませ〜!」
「何名様でしょうか〜?」
「ご指名の方はございますか〜?」

交換マン、完全にホールスタッフ。
完全に夜の街のテンション。

そして――

「かしこまりました!
 インカム入りま〜す!
 ご新規フリー5名様、入店で〜す!!」

……いや、ちょっと待って。

今、何してるんでしたっけ?

そう、現実は――
クーラントのエア抜き中。

ラジエターキャップ外して、
クーラントがポコポコしてるその横で、
なぜか“ご新規様案内”をしているのでございます。

エア抜きが続く。
クーラントが温まる。
サーモが開く。

はい〜延長入りま〜す!
 3次会に続きま〜す!!