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RODEO HYDRAULICS の日常を、ゆるく、時にはツッコミを交えながら書いています。
作業中のハプニングや、クラシックアメ車ならではのクセ、「なんでこうなるんだ…」というアメ車あるある、そしてお客様とのやり取りや、ありがたい差し入れの話まで、工場の空気をそのまま感じていただけるブログです。
アメ車だけでなく、国産車や他ジャンルの車が登場することもありますが、どの車にも共通しているのは、“触っていて楽しい”“つい笑ってしまう” という RODEO らしい視点。
ちょっとした裏話やぼやきも含めて、気軽に楽しんでいただければ嬉しいです。
2026/09/30(Wed)
時々ブログ Kさん ブロンコ 継続検査 続き
続きです!
たまにチェックランプが点くとの事で、
「見といてくださいよ交換マン!」と依頼されていたので、まずは診断から入ります。
この車は OBD1。
本来なら専用スキャナーが必要ですが、ありがたいことに テストコネクター が付いているタイプ。
ここをジャンプさせると、ダッシュボードのチェックランプが ピカッ…ピカッ… と点滅して、
その回数がそのまま故障コードになるという、昭和のゲームみたいな仕様。
ただしこの方式、
交換マンの脳みそは点滅回数を覚えきれない という致命的弱点があるため、
今回はメーターをガン見しながら、
まるで競馬の写真判定のように集中して点滅を数え、メモを取りました。
ところが──
出てきた画像は TPSセンサーの抵抗を測っている写真。
……いや、ちょっと待て。
テストコネクターのジャンプとも、点滅読み取りとも、
一ミリも関係ないじゃないか。
そんなの関係ねぇ〜!
(by 小島よしお)
もうね、交換マンの時空がどこかで止まってるとしか思えない。
OBD1の点滅読み取りをしているはずなのに、
突然 TPS の抵抗測定が乱入してくるという 異次元クロスオーバー現象。
たぶん交換マンの脳内フォルダはこうなっている。
センサー
├─ TPS
├─ O2
├─ MAP
├─ IAT
└─ とりあえず全部同じ
このフォルダに「OBD1点滅読み取り」が勝手に放り込まれた結果、
TPSの写真となります。
何と……
EGRのバキュームホースが繋がってないではありませんか!?
そりゃあチェックランプも点きますし、
ダイアグも「EGR動いてねぇぞ!」と全力で点滅してくるわけです。
ホースを見ると、案の定 劣化して破損 → 途中でポロッ。
EGRは負圧でしか開かない構造なので、
ホースが切れていたら EGRは永遠に閉じっぱなし。
なるほど……
今回ダイアグが発信していたコードは、
ピカッ…ピカッ…ピカッ……(間)
ピカッ…ピカッ…ピカッ……(間)
ピカッ…ピカッ
まさにこの 「EGRが開かない状態」 を示していたわけですね。
332:EGR流量不足
EGR制御異常
EGR応答遅れ
全部、
ホースが繋がってない時に出る“ド定番コード” です。
つまり今回の点滅は、
「交換マン!EGRが全然開かんぞ!負圧来てないぞ!」
という ECM からの SOS だったわけです。
交換マンは TPS の抵抗を測ってましたが……
そんなの関係ねぇ〜(by 小島よしお)
もちろん、そこは もちのロンで新品ホースを繋いで対策完了。
バッテリー端子を締めても……
締まらない。
いけませんねこれは。
どれだけ締めこんでも、
鉛の部分が“めりっ…めりっ…”と沈んでいくだけ。
つまり端子のクランプ側がもう 寿命(潰れ切り) で、
締め付け力が伝わっていない状態。
このままでは
・接触不良
・始動不良
・電圧降下
・最悪スパーク
と、旧車には致命的なトラブルの温床。
というわけで、そこは もちのロンでケーブルを切断して端子交換!
そして──
お決まりの完成検査に入ります。
ここからは、 最終答え合わせタイム。
今日の作業が本当に正しかったのか、
車が「はいOKです」と言ってくれるのかを確認する儀式。
まずは サイスリ(サイドスリップ)。
足回りの“まっすぐ走る力”を測る大事な項目。
数値は安定、ズレなしバッチリ。
続いて ブレーキ制動力。
左右のバランス、制動力の立ち上がり、
テスターのローラーが回る音まで気持ちいい。
左右差はほぼゼロ。
今日も新車みたいな数値を叩き出す。
次は スピードメーター。
OBD1の点滅をガン見していた交換マンとは違い、
メーターはしっかり正確に動く。
ホース外れで誤補正が入っていた世界線から、
完全に正常世界線へ帰還。
最後に 排ガス。
EGRの負圧ラインが復活したことで、
燃焼温度も完全に正常化。
そして出た数値は──
COゼロ・HC 1。
旧車とは思えないほどの 超クリーン排ガス。
アイドルもピタッと安定して、
まるで宴会のコンパニオンが現れる前のような静けさ。
あの点滅332で大騒ぎしていた ECM が、
今はすっかり落ち着いて“悟りの境地”。
そして完成検査の総まとめ
サイスリ(サイドスリップ) → 適正
ブレーキ制動力 → 適正
スピードメーター → 適正
排ガス(CO0・HC1) → 適正
すべての項目が 気持ちよく適正。
ヘッドライトはしっかり黄ばんでいましたので、
ここは またまた登場、安定のワコーズ商品「ヘッドライトリペア」!
レンズに黄ばみが出ていると光量が落ちて、
車検で「光量不足」→ 落検の原因になるので、
今回はしっかり磨いて透明感を復活させます。
「ヘッドライトリペアって何?」という方に簡単説明
ワコーズの ヘッドライトリペア は、
1液を塗って拭き上げるだけで黄ばみ・曇りを一気に除去できる魔法のケミカル。
主な効能はこんな感じ。
● 黄ばみ・くすみの除去
劣化した表面の汚れを素早く落とす。
● 美観と光量の回復
透明感が戻り、車検の光量不足対策にも効果絶大。
● 保護・コーティング効果
洗浄しながら艶出し・保護まで
1液で全部完結する優れもの。
● 作業がとにかく手軽
面倒な削り作業が原則不要。
時間がない時でもサッと施工できる。
つまり、
「黄ばみ落とし+光量回復期待大」
を全部まとめてやってくれる便利アイテム。
実際の施工
黄ばみが出ていたレンズにヘッドライトリペアを塗布して、
ポリッシャーやクロスで丁寧に拭き上げると──
透明感が一気に復活。
光量もバッチリ。
車検対策としても申し分なし……
と言いたいところですが!
ここで重要な注意点
ヘッドライトの黄ばみが取れても、
反射板が焼けている
内部のメッキが剥がれている
電球の光量が弱い
バラスト不良(HID車)
こういった “本体側の不具合” があると、
光量は絶対に戻りません。
つまり、
「磨いたのに落検したぞ!」
という激おこ案件が普通に発生します。
なので、通ってるお店で、ヘッドライトの状態をちゃんと聞いてね!
ヘッドライトは
「黄ばみ」だけが原因じゃないケースも多いので、
磨きだけで解決するとは限らないんです。
アフターだけの画像。
最初よりどれくらい綺麗になったのか、
読者には一切伝わらないという
不親切ブログの完成である。
「ビフォーを載せろよ!」と
画面の前でツッコミが飛んでいるのが目に浮かぶ。
でもでもでもhttps://www.youtube.com/watch?v=0CvvBEveyek
予約日に陸運局に出向き、コースに並ぶ!
ここからは最終ステージ。
今日まで積み上げてきたガン見内容が、
無言で審査される時間。
しかし──
検査準備が全部整っていても、
予約枠が空かないなんて事もあります。
ラインは混雑、枠は埋まり、
「今すぐ入れます!」なんて都合の良い展開はまず無い。
かといって、
PCの前で付きっきりで空き枠を監視しているわけにもいかない。
なので、どうしても お待ちいただく事も御座います。
その際は 予めご了承下さいね。
陸運局は“予約制”ですが
実際は 「空き枠争奪戦」 のような日もある。
枠が空いた瞬間にスッと誰かが入ってしまったり、
キャンセル枠が突然ポンッと出たりもする。
皆さんはこう思うわけです。
「えっ?行けばすぐ検査できるんじゃないんですか」
……そんなの関係ねぇ〜。何て
現場はそんな甘くない。
枠が空くタイミングは読めないんですよね。
県によって違うと思いますが
例えば 並行車新規 の場合。
書類を提出して、
陸事から 「検査に来て良いよ」 のゴーサインが出ない限り、
身動きが取れない。
ゴーが出てから初めて予約が入れられる仕組み。
ご購入いただいた方に
この説明を以前した際、
ご理解いただけず、数日後に
家族総出で
「どうなってんだ!早くしろ!」
と不信感をぶつけられたこともあった。
今で言う カスハラ状態 でしたね……。
不信感と言えば、
他にも色んな事がありました。
また機会があれば搭載します。
そして──
むろん 強制突破方法 もありますが、
交換マンは ルールに従って予約を入れております。
えっ!
「お前の所は大丈夫なのか!」と不信感を頂かれても、
反論は御座いません!
当店のヘッドライト光量はアフリカ式、
光軸は戦時中スタイル……
そんなの関係ねぇ~なんて思っていませんので。
もちのロン、ヘッドライトテスター完備の所で
調整・確認してからコースに IN しております!
では、なんでだよって?
その理由をご説明いたします。
今回の不適合理由は ヘッドライト(前照灯)の光量不足。
こちらの車両は ハイビーム検査。
ブロンコはハイビーム切り替え時にローが消灯するため、
「四灯式以外・ロー同時点灯なし」の 15.000cd/灯 が適用。
しかし今回の光量は 13.000cd。
わずかに届かず 不合格。
テスター屋では光量出ていたのですが、
陸事の最新式テスターは “ライトの影” を拾って
カンデラが出ない時があると、
車検専門業務をしてる方が言っていましたね。
そもそも「cd(カンデラ)」って何?
光度=光の強さ を表す単位。
簡単に言うと、
「ヘッドライトが一番強く照らしている中心部分が
どれくらい眩しいか」
を測定した数値です。
私はこれを アフリカ式の直視 で判断しています。
「うわっ!眩しい!」なんてはしゃぎながら。
……いや、はしゃいでる場合じゃない。
どうすんだよって?
不足は 約13%。
十分届く範囲。
レンズ黄ばみ除去 → 済
曇り除去 → 済
となれば、今できる事は バルブ新品交換。
しかし──
ここから “交換マンヒヤリハット劇場” 開幕
陸事内の部品商 → 在庫無し
近くの部品商社 → 在庫無し
黄色い帽子 → 満面の笑みで「お取り寄せになります」
近くの車屋 → 無い
解体屋 → 無い
交換マン、ヒヤリハット状態。
陸事のラウンド時間も迫ってくる。
そして交換マン、乱暴な方法で光量アップしてコース再イン
不適合だった右側は合格したのに、
今度は左側が光量不足になるという地獄。
ヒヤリハットしながら両側を乱暴的に調整し、
アフリカ式でガン見する暇もなく、
時間ギリギリで再検査へ突入。
結果
何とか時間ギリギリガールズで適合頂きました!
ウェーイ!
https://youtube.com/watch?v=nkJA6yXqDiA&











