A様の愛機ブロンコを継続検査のためにお預かり。
この車両、ボディを育てているという、日焼け愛情が注がれた一台。
まずは洗車からスタート。
まず最初に届いたのは、燃料メーターが沈黙したという報告。
「満タンなのか空っぽなのか…それすら語ってくれない」と、まるで無口になった燃料メーター。
というわけでタンク降臨の儀式を開始。
ガソリンタンクをそっと降ろし
すっからかんの床下空間をお楽しみ下さい
燃料センダーユニット。
この部品が、メーターとドライバーの信頼関係をつないでいる、
「お前、サボってたのか?」と問いかけたくなる。
まずは容器に水を張り、静かに浮きを投入。
まるで「お前、まだ浮かぶ気あるのか?」と問いかけるような眼差し。
燃料メーター沈黙事件の容疑者、浮き。
容器にそっと沈めて浮力審査を行ったところ、
よく見ると、浮きの表面にヒビ。
ヒビの拡大画像をお楽しみ下さいませ〜
もちのロン新品に交換
センダー入れる前にタンクの中ガン見
ブロンコの燃料タンク中身をガン見みすると、そこにはけっこうな錆が潜んでいた。
まるで「俺はここでずっと耐えてきたんだ」見たいな、
タンクの内壁にびっしりと、年月の証が刻まれていた。
静かに工具を手に取り、
“長年の錆”を取れるだけ削除していく。
ゴリゴリ…カリカリ…
その音はまるで、旧車の記憶を少しずつ剥がしていくような響き。
もちろん、全部は取りきれない。
だからこそ、ここで提案したいのが
本格的な錆落とし+タンク内部コーティング剤の施工。
これはただの処置じゃない。
ブロンコの燃料系に“第二の人生”を与える儀式でもある。
コーティング剤が内部に広がる様子は、
まるでタンクが「もう一度走る準備ができた」と言っているよう。
錆との戦いは終わらないけれど、そこに美学を見出す。
新しいウキを慎重にタンクに入れて
メーター確認!動くことを確認!!角煮?
そして各部のガン見
デスキャップを開けてみると、
内側の電極端子が、まるで“火花の通勤路”のようにすり減っていた。
ローターから飛び出す火花たちは、毎回この接点に着地して点火を起こす。
でもその着地ポイントが、少しずつ削れていく。
まるで「毎日通ってた道が、だんだん崩れてきた」みたいな現象。
接点が摩耗すれば、火花は迷子になる。
点火タイミングがズレたり、最悪の場合は失火
それはまるで、ブロンコが「今日はちょっと気分が乗らない」と言ってるような症状。
点火系の心臓部、デスビローター。
この小さな部品が、エンジンの各気筒へ火花を届ける“バトンリレーの司令塔”だ。
ローターは回転しながら、火花を順番に飛ばす。
まるで「次、3番!はい、点火!」と指揮しているような働き者。
だがその先端に錆が出ると、話は変わる。
火花は戸惑い、バトンは滑り、
点火タイミングはズレていく。
まるで「え、今どこに飛べばいいの?」と火花が迷子になるような状態。
その結果
始動不良、加速不良、失火。
ブロンコが「今日はちょっと気分が乗らない」と言い出すのも無理はない。
イグニッションコイルは、バッテリーの電圧を高電圧に変換して火花を飛ばす装置。
点火系の“発電所”みたいな存在です。
現車に取り付いているのはMSDの名門コイル
だが、診断結果はひとこと。
「液漏れ気味です。」
コイルの根元にじわりと滲む液体。
この液体は、コイル内部の絶縁オイルや樹脂が劣化して滲み出たもの。
放っておけば、火花が弱くなり、最悪ショートや失火の原因に。
プラグもガン見
電極が語りかけてきた。
「俺、何千回も火花飛ばしてきたんだぜ」
焼け具合は悪くない。でも、先端の丸みが“そろそろ交代”のサイン。
火花ギャップが広がれば、点火は迷子になる。
これはもう引退のタイミング。
新品プラグにバトンを渡して、ブロンコの火花をもう一度、元気にさせなくてはいけませんね!
抵抗も確認テスターが示した「4.48kΩ」。
これはまるで「俺、まだまだ火花飛ばせるぜ」とプラグが語ってるような数値。
プラグコードテスターが示した「4.38kΩ」。
これはまるで「俺、ちょうどいい抵抗で火花を運んでるぜ」とコードが語ってるような数値。
火花は迷わず走り、ノイズはしっかりブロックしてる状態ですが
今回プラグ
プラグコード
デスビキャップ、ローターに
イグニッションコイルは交換する事にしました。
プラグ、プラグコード
ローターにキャップにコイル装着
頑張って微粒子まで吸いまくってくれたエアクリーナーは交換時期ですので
新鮮度100%の吸気革命に交換!
空気の通り道が整い、燃焼も語り出すぞ!
本日はここまで次回時々ブログもお楽しみに