RODEO HYDRAULICS の日常を、ゆるく、時にはツッコミを交えながら書いています。
作業中のハプニングや、クラシックアメ車ならではのクセ、「なんでこうなるんだ…」というアメ車あるある、そしてお客様とのやり取りや、ありがたい差し入れの話まで、工場の空気をそのまま感じていただけるブログです。
アメ車だけでなく、国産車や他ジャンルの車が登場することもありますが、どの車にも共通しているのは、“触っていて楽しい”“つい笑ってしまう” という RODEO らしい視点。
ちょっとした裏話やぼやきも含めて、気軽に楽しんでいただければ嬉しいです。

2026/09/13(Sun)

時々ブログ         N様アストロ商談記パート10 いよいよ

本日も交換マンは更新しちゃうよ!

インマニガスケット交換の際は、作業スペース確保のためにエアコンコンプレッサーを外す必要があります。
当然、冷媒ラインを開放することになるので エアコンガスは必然的に回収 → 真空引き → ガスチャージ のフルコース確定。

そして毎度のことながら言われるんですよ。

「えっ!今どき全自動のパルス機能付き最新機使ってないの?」

はい、使ってません。
むしろ 完全に原始的な機械を未だに使ってます…

ふと、思い出した話
原始的と言えば、近所で90歳を越えても現役で車屋さんを運営していた方がいました。
創業60年か70年くらいでしょうか。お付き合いは無かったですが、店の前を通るといつも作業している姿が見えて、
「ああ、まだ頑張ってるなぁ」と思っていたんです。

そのお店が廃業してしまって、シャッターが閉まったままになったのを見ると、なんだか寂しいですね。

最近は業種は違っても、
「廃業します」「店を閉めます」
そんな声がチラホラ聞こえてきます。

始めるより、やめる勇気の方がずっと大変なんですよね。
長く続けてきた人ほど、その重さは計り知れない。

エアコンガスチャージも完了したら、最後に完成検査をしていきます。

当店のヘッドライト光軸は、昔ながらのシャッターや壁を使って調整しています。
光度は直視して 「うわっ!眩しい!」 なんていうアフリカ式判定。
でもこれが意外と正確なんです。

ABSテスター、排ガステスターは完備していますので、検査設備はしっかり揃っています。

実はヘッドライトテスターもあったんですが、かなり古い物だったので、だいぶ前に某オクで売却。
その後どんどん 新基準対応だの最新テスターだの と基準が変わってきて、
「よし、買うか!」と意気込んだものの──

あまりのビックリ価格に心が折れて即断念。

結果──
売ってしまったせいで困ってるシニアがここに一人。

自分で自分にツッコミ入れたくなるやつです。

でもご安心ください。
ライトテスター完備の工場で、きちんと光軸を合わせ、光度も測定しておりますので!

先ほどのライトはカット無しですので
カット入り対策ヘッドライトに交換して検査を受けます

う~ん?壁テスターでは何となくカットが出てるような?

なんでそんなことしてるのって?
それは今の車検基準が ロービーム一本化 だからです

車検ヘッドライト基準を 分かりやすく 説明

どの車が対象
1998年9月1日以降に製作された輸入車 国産車すべて
1998年8月31日以前の車は従来どおりハイビーム検査

何が変わった
2026年8月1日から全国でロービーム検査へ完全統一
長野陸運局は 2024年から新基準採用
ハイビームでの救済措置は終了

つまり輸入車でも
ロービームが基準を満たさないと絶対に合格しない

ロービームで何を見られる
検査場では次のポイントをチェックします

カットオフライン 明暗の境界 が明確に出ているか
エルボー点 10m先の基準位置 に光が正しく入っているか
実際の測定機は1から2m先に置かれていますので勘違いしないでね
光度が 1灯あたり 6400cd 以上あるか
光が上向きすぎて対向車を眩惑させていないか

輸入車で落ちやすい理由
輸入車は特に次の理由で不合格になりやすいです

レンズの黄ばみ 曇り ポリカーボネート劣化
リフレクターの劣化 光が散る
社外LEDバルブとの相性不良 配光が崩れる

輸入車はレンズ形状が複雑で
純正以外のバルブにすると配光が崩れやすいのが特徴

カットオフラインが出ないライトは ここが新基準で重要
新基準 ロービーム完全一本化 では
カットオフラインが出ないライトは原則その時点で不合格です

理由は簡単で
カットオフが出ない 光が上に漏れて眩惑状態
と判断されるため

光度が6400cd以上あっても関係ありません
遮光できていないライトは不適合

例外 激レア
構造上どうしてもカットオフが出ない特殊ライト に限り
別基準 最高光度点判定 が残っています

この辺も多いです
バルブの相性不良
リフレクター劣化
レンズ曇り

などは 整備不良扱い となり不合格です

最後に交換マンからひと言
えっ
また何言ってんだよ 適当なこと言って
よくわからないじゃない

って方は
行きつけのお店で雑談してね
その方が早いから

ハンドルセンター出しの微調整してきます。
フロントエンドを交換したりすると、どうしてもハンドルセンターが狂うので、ここは必ず調整が必要になります。

サイスリ調整で片側取りされている物はセンターずれちゃってます。
えっ!何でだよって!
なぜ片側だけでサイドスリップを取るとセンターがズレるのか

1. タイロッド左右の長さが不均等になる
サイスリを片側だけで合わせると

左右のタイロッド長がバラバラ

ステアリングギアの中立位置がズレる
→ ハンドルセンターが必ず傾く

2. 車体は真っすぐ走るが、ハンドルだけズレる
サイドスリップは「車体の直進性」だけを見ているため、
片側だけ動かしても数値はゼロにできる。

しかし
ハンドルセンターは別の概念
なのでズレたままになる。

ターンプレートに乗せると左右の角度が揃わない。
片側だけタイロッドを動かした車は、左右の切れ角が非対称になり、自然位置も左右でズレるので、当然ターンプレートの数字も揃いません。

これ、上手い人だと感覚だけでビシッと合わせちゃうんですよね。
サイドスリップなんかも、試運転して感覚でゼロにしてくる人がいる。

私は交換マンなので、テスターの上じゃないと上手く合わせられないタイプです。

そしてこれ、体験した人も多いと思いますが──
インとアウトを逆に回しちゃったり、
「あれ?どっちだったっけ?」なんて迷子になったり、
印を付け忘れてドツボにハマったりしたこと、ありませんか?

以前、インパラですが基準値に合わせていったらタイロッドが抜けるという、とんでもない事態になったことがありました。

各部を調べていったら、ハンドルシャフトから取り付け部品まで、いろんな物がデタラメに組まれていて、そもそも基準点が存在しない状態でハマった事もありました。

こういう車、旧アメ車では本当にあるんですよね。

そしてアストロあるあるなのは、当方だけなのかは不明ですが、フロントガラスのシール劣化やボディ側の継ぎ目の薄いヒビ割れから水が侵入してくるケース、多くありませんか。

水が入ると、室内に黒いパラパラが舞い込んでくることがあります。
パラパラって、ガングロギャルのダンスではありません。
ガラスシール剤がパッキパッキに劣化して、細かく砕けたものが室内に落ちてくる状態です。

パラパラ♪
懐かしい方も多いのでは、ガングロメイクとか。
話が脱線しそうですので本題に戻ります。

ガラス屋さんに出張作業をお願いマンになり依頼して、
ガラスを一度外し、古いシール剤を完全に除去して、
新しいシール剤を入れ直して接着してもらいます。

そして ガラスウインドウモールも新品に交換して、

水漏れと黒いパラパラの原因をしっかりリフレッシュします。

ガラスを外す際にワイパーカウルトップは外しますので、
カウルトップのビスは塩害ガードクリヤーを
青空全開ブースで塗ってから取り付けます。

ワイパーはブレード事フロントに

リヤワイパーブレードを交換マンしてパラパラを踊る……
踊ったのか、ハンドサインを出したのかはご想像にお任せいたします。

少しガタ付きのあったアウタードアハンドルを、
リプロ品ですが交換マンして──

OH!イェィ♪
イイヨイイヨ松本伊代~

~とつぶやきながら産業廃棄物をガン見!

そして、予備検査の予約を入れて、指定日に陸運局へ出向く!

ちょうど目の前の4トン車、富倉商事のヒロシ君だった!
本日も4人体制で、何台も車検に来ていました。

そして、検査完了して、測定して、予備検査完了です!

N様に、早速ラインで予備検完了の嬉しいご連絡と、登録書類のご用意のお願いをお伝えしました。

書類がすべて揃いましたので、陸運局へ出向き、名義登録とナンバー取得の手続きを進めました。
無事ナンバーが付き、車検証の名義変更も完了──その嬉しい瞬間を、LINEで画像付きでお届けしました。

~の
鉄粉取りシャンプーで鉄粉が紫色に変化する化学反応をガン見して、
通常の車用洗剤でボディシャンプーしながら──

ボディシャンプーだからSPEEDの「Body &
Soul」を口ずさむ。

当方、パラパラから歌謡曲まで全開です!

洗車し終わったらマスキングをNight of Fireを口ずさみながら

軽やかに完了させる♪

そして、優しくソフトタッチなダブルアクションポリッシャーで磨いていく!

納車予定日に無事納車致しましたが、
急にリヤエアコンから冷たい風が出なくなってしまった……。
リヤエアコンのエキパンが突然、御臨終です。

早速の不調も、Nさんはしっかり受け止めてくださり、
後日の修理対応となりました。
恐縮です。