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RODEO HYDRAULICS の日常を、ゆるく、時にはツッコミを交えながら書いています。
作業中のハプニングや、クラシックアメ車ならではのクセ、「なんでこうなるんだ…」というアメ車あるある、そしてお客様とのやり取りや、ありがたい差し入れの話まで、工場の空気をそのまま感じていただけるブログです。
アメ車だけでなく、国産車や他ジャンルの車が登場することもありますが、どの車にも共通しているのは、“触っていて楽しい”“つい笑ってしまう” という RODEO らしい視点。
ちょっとした裏話やぼやきも含めて、気軽に楽しんでいただければ嬉しいです。
2025/10/23
時々ブログ A様 ブロンコ
まず最初に届いたのは、燃料メーターが沈黙したという報告。
「満タンなのか空っぽなのか…それすら語ってくれない」と、まるで無口になった燃料メーター。
というわけでタンク降臨の儀式を開始。
ガソリンタンクをそっと降ろし
ブロンコの燃料タンク中身をガン見みすると、そこにはけっこうな錆が潜んでいた。
まるで「俺はここでずっと耐えてきたんだ」見たいな、
タンクの内壁にびっしりと、年月の証が刻まれていた。
静かに工具を手に取り、
“長年の錆”を取れるだけ削除していく。
ゴリゴリ…カリカリ…
その音はまるで、旧車の記憶を少しずつ剥がしていくような響き。
もちろん、全部は取りきれない。
だからこそ、ここで提案したいのが
本格的な錆落とし+タンク内部コーティング剤の施工。
これはただの処置じゃない。
ブロンコの燃料系に“第二の人生”を与える儀式でもある。
コーティング剤が内部に広がる様子は、
まるでタンクが「もう一度走る準備ができた」と言っているよう。
錆との戦いは終わらないけれど、そこに美学を見出す。
先ず気になる症状を伺ったのでガン見してきます。
乗っていて気になること、どんな些細なことでも教えてくださいね。いちばん車のことを知ってるのはオーナーさんですから。
「病院に行ったとき、先生に“なんか調子悪いです”って言いますよね?
まさか“何も言いませんので診断してください”って無言で座る人、いませんよね?
車も同じです。なんか音が変”“ちょっと匂いが…”そんな一言が、ヒントになります!」
気のせいかも…が、実は大事なサインだったりしますから。
自分でちょっと○○したんです”って、後からポロッと出てくると…
それ、最初に言ってくれたら助かるんです!
探偵じゃないんで、車の“過去”を一から洗い出すのは時間も労力もかかります。
補足ですが 異音あるある:
「“音がするんです”って言われて、
“じゃあ原因はこれです”って即答できると思われがちですが…
その“答え”にたどり着くまでが、現場の本番なんです。
音の出どころ探しって、宝探しみたいなもんで、
“余韻”じゃなくて“苦労”ですからね!」
異音調べるだけで費用かかるの?”って言われることもありますが…
病院行って“診てもらうだけ”でもお会計ありますよね?
“先生、なんか痛いです”って言って、
“じゃあ無料で診断しておきますね”なんてこと、ないですよね?
車も同じです。“診る”って時間の結晶なんです。
デスキャップを開けてみると、
内側の電極端子が、まるで“火花の通勤路”のようにすり減っていた。
ローターから飛び出す火花たちは、毎回この接点に着地して点火を起こす。
でもその着地ポイントが、少しずつ削れていく。
まるで「毎日通ってた道が、だんだん崩れてきた」みたいな現象。
接点が摩耗すれば、火花は迷子になる。
点火タイミングがズレたり、最悪の場合は失火
それはまるで、ブロンコが「今日はちょっと気分が乗らない」と言ってるような症状。
点火系の心臓部、デスビローター。
この小さな部品が、エンジンの各気筒へ火花を届ける“バトンリレーの司令塔”だ。
ローターは回転しながら、火花を順番に飛ばす。
まるで「次、3番!はい、点火!」と指揮しているような働き者。
だがその先端に錆が出ると、話は変わる。
火花は戸惑い、バトンは滑り、
点火タイミングはズレていく。
まるで「え、今どこに飛べばいいの?」と火花が迷子になるような状態。
その結果
始動不良、加速不良、失火。
ブロンコが「今日はちょっと気分が乗らない」と言い出すのも無理はない。
イグニッションコイルは、バッテリーの電圧を高電圧に変換して火花を飛ばす装置。
点火系の“発電所”みたいな存在です。
現車に取り付いているのはMSDの名門コイル
だが、診断結果はひとこと。
「液漏れ気味です。」
コイルの根元にじわりと滲む液体。
この液体は、コイル内部の絶縁オイルや樹脂が劣化して滲み出たもの。
放っておけば、火花が弱くなり、最悪ショートや失火の原因に。
プラグもガン見
電極が語りかけてきた。
「俺、何千回も火花飛ばしてきたんだぜ」
焼け具合は悪くない。でも、先端の丸みが“そろそろ交代”のサイン。
火花ギャップが広がれば、点火は迷子になる。
これはもう引退のタイミング。
新品プラグにバトンを渡して、ブロンコの火花をもう一度、元気にさせなくてはいけませんね!


























