RODEO HYDRAULICS の日常を、ゆるく、時にはツッコミを交えながら書いています。
作業中のハプニングや、クラシックアメ車ならではのクセ、「なんでこうなるんだ…」というアメ車あるある、そしてお客様とのやり取りや、ありがたい差し入れの話まで、工場の空気をそのまま感じていただけるブログです。
アメ車だけでなく、国産車や他ジャンルの車が登場することもありますが、どの車にも共通しているのは、“触っていて楽しい”“つい笑ってしまう” という RODEO らしい視点。
ちょっとした裏話やぼやきも含めて、気軽に楽しんでいただければ嬉しいです。

2026/10/24(Sat)

時々ブログ    Tさん 1992   D21         パート8

ちょっと間が空いてしまいましたが続きです。
蛍光剤も注入完了。
これで今後もしもの時は漏れ箇所をガン見できる体制が整いました。
それではいよいよエアコンガスをチャージしていきます。

蛍光剤も注入完了。
いよいよR12代替ガスをチャージしていきます。

サイトグラスの様子を確認しながら慎重に充填。

サイトグラスも透明になり、R12システムとして良好な状態になりました。


エバポレーターからもガンガン水が流れてきます。
えっ!?
ガスはメーカー指定量ピッタリ入れたのかって?
実は今回使用したのはR12代替ガス。
そのためメーカー指定のR12充填量をそのまま機械的に入れれば良いという訳ではありません。
交換マンはガスを入れながら、
・サイトグラスの状態
・吹き出し温度
・低圧側と高圧側の圧力
・エバポレーターからの排水状態
を確認しながら少しずつ調整していきます。

温度は9℃!

しかもアイドリング状態での温度です。

エバポレーターからもガンガン水が流れてきます。

えっ!?

ガスチャージなんて缶を繋いで入れるだけだから、すぐ終わるんじゃないのかって?

そう思いますよね。

ですが実際はそんな簡単な話ではありませんよ

ガスを入れては様子を見て、

圧力を見て、

サイトグラスを見て、

温度計を見て、

また様子を見る。

これの繰り返しです。

特に今回のようなR12代替ガスの場合、数字だけ見て充填して終わりなんて訳にはいきません。


お陰様でガスチャージより考えている時間の方が長かった気がします

もちろん当社比ですが!

えっ!?

ガスはメーカー指定量ピッタリ入れたのかって?

純正R12ならその考え方で問題ありません。

しかし今回はR12代替ガス。

代替ガスは冷媒の性質や比重が純正R12と異なるため、メーカー指定量をそのまま機械的に充填すると冷えが悪くなったり、高圧側圧力が上がり過ぎたりする場合があります。

えっ!?

じゃあ何を信じれば良いんだよって?

交換マンも最初はそう思いました。

だからガスを入れながら、

・サイトグラスの状態

・吹き出し温度

・低圧側と高圧側の圧力

・エバポレーターからの排水状態

これらをガン見しながら少しずつ調整していきます。

サイトグラスは泡も消えて透明。

吹き出し温度は9℃。

エバポレーターからは水もガンガン排出。

もう十分仕事してくれている様子です。

数字だけを見るとただのメーターですが、

サイトグラスは正直者。

温度計も正直者。

排水も正直者。

嘘をついたり忖度したりしません。

交換マン的には十分納得出来る結果となりました。

という事で交換マン、数字だけを追い掛けるのではなく実際のシステムの状態を確認しながらガスチャージ完了としました。

えっ!?

前も聞いたけど最新機種持ってないの!って

真空引きから漏れ点検。

配管洗浄。

オイル補給。

蛍光剤注入。

ガスチャージ。

ここまで全セルフチャージですが何か!(笑)

少し回転を上げてみましょう!

すると・・・

温度計はグングン下降。

えっ!

3℃!!

恐るべしR12!

ガン冷えです!

えっ!?

何でそんなに冷えるんだって?

交換マンも改めて感心してしまいました。

今回は真空引きから始まり

配管洗浄、

コンプレッサーオイル補給、

Oリング交換、

蛍光剤注入、

そしてガスチャージ。

地味な作業ばかりですが、この積み重ねが大事なんですよね。

そして今回はその温度計が3℃を指しております。


交換マンの話は信用できないけど温度計は信用できるって?

はい、その考え方で結構です(笑)

サイトグラスは透明。

圧力も安定。

エバポレーターからは水がガンガン排出。

そして温度計は3℃。

ここまで証拠が揃えば温度計も現行犯逮捕レベルです。

もう冷えているじゃなくて冷え過ぎです。

下手をすると昭和の喫茶店の店内より冷えてるんじゃないでしょうか?

ちなみにこの作業を行ったのは真夏真っ盛り。

更新が遅くて季節感がおかしな事になっていますが、その辺はご愛嬌という事で

そう言えば不思議なんですよね。
SNSやネットに載っている話は信じるのに、交換マンが実車を見ながら話した事はなかなか信じてもらえません。
ところがしばらく後・・・
「あれ本当にそうなりました」
「交換マンの言ってた通りでした」
「最初からその通りにやれば良かったです」
なんて話になる事も珍しくありません。
何故なんでしょうね(笑)
交換マンも嘘を言っている訳ではなく、
SNSで見た話をそのまま批判している訳でもなく、
実際に車を見て、
ガン見して、
触って、
測って、
そして結果から判断しているだけなんですが・・・。
えっ!?
じゃあSNSやネットは間違っているのかって?
いやいや、そんな事はありません。
有益な情報も沢山あります。
ただ、その情報が今目の前にある車にそのまま当てはまるかは別問題。

話がそれてしまいましたね。
そんな事を言っている間にも、 室内のガラスは外気と内気の温度差で真っ白です。
えっ!?
曇って故障したのかって?
いえいえ。
それだけ車内が冷え始めている証拠です。
外は真夏。
中は冷蔵庫。
ガラスも急激な温度変化には付いて来れなかったようです。

冷えてるのは分かった。
でも交換マン、 本当に知りたいのはそこじゃありません。
えっ!?
漏れはどうなってるんだよって!
そうなんです。
冷えるだけならガス入れれば一時的に冷える事だってあります。
問題はそこじゃありません。
ちゃんと漏れが止まっているのか。
ここが重要です。
という事で、 もちのロンでガン見に入ります!
ブラックライト点灯!
さあ照らせ!
ガン見開始です!

見てきますよ!
えっ!?
そんな怪しい紫色のライト何に使うんだって?
ブラックライトですよ!
注入した蛍光剤は、このブラックライトに反応して光るんですよね。
つまりどこからか冷媒とオイルが漏れていれば、
「犯人はここです!」
と言わんばかりに光って教えてくれる訳です。

早速サービスバルブをガン見!
おっ!?
何やら怪しく光っております。
えっ!?
やっぱり漏れてるのかって?
いやいや、慌てるのはまだ早いです
サービスポート周辺はガスチャージやゲージ接続時に蛍光剤やオイルが付着する事もあります。
ですので交換マン、 光ったから即犯人扱いはしません。
一回パーツクリーナーなどで綺麗にしてから再確認して、再び蛍光が出るか見た方が確実ですね。

ホース接続部をガン見

とにかくガン見!

ブラックライトを当てるとサイトグラス窓が発光!
えっ!?
漏れてるのかって?
いやいや、これは違います。
蛍光剤が冷媒と一緒にしっかり循環していて
サイトグラスの中を流れる冷媒が反応して綺麗に光っております。
つまり蛍光剤はちゃんとエアコンシステム内を旅している最中。
交換マンも一安心です。
こうなるとブラックライト捜査もやりやすくなります。
犯人がいれば何処かで光る。
いなければ平和。
非常に分かりやすい世界です

そう言えば以前コンプレッサーを外した時、圧入部分にオイルっぽい汚れが付着していたのが気になっていました。

えっ!?

そこも見るのかって?

もちのロンです!

コンプレッサーが犯人なら圧入部分やシャフトシール付近に蛍光剤が現れるはず。

という事でブラックライト片手にコンプレッサー周辺もガン見捜査。
張り込みスタイルでガン見!
えっ!?
怪しい車じゃなくてエアコンコンプレッサーを張り込むのかって?

漏れている場合は外周や圧入部分、継ぎ目周辺に蛍光剤が付着して光ります。
今回はその様子も見られませんでした。
冷えている。
圧力も良い。
サイトグラスの中では蛍光剤も元気良く周回中。

エバポレーターから流れ出る水もガン見!
えっ!?
何で水まで見るんだって?
もしエバポレーターから冷媒やオイルが漏れていれば、蛍光剤も一緒に流れてくる可能性があります。
つまりドレンから排出される水も立派な参考資料。
交換マン刑事、証拠は見逃しません
ブラックライト照射!
ガン見!
更にガン見!!
老眼に負けずガン見!!!
う~ん・・・
容疑者はいないな!
えっ!?
犯人逮捕の瞬間は無かったのかって?
残念ながら今回は空振りです
ですが漏れ探しは犯人が出ない方が良いんです。
事件発生!
よりも
異常なし!
の方が交換マンとしては嬉しい訳です。
コンプレッサー良し。
配管良し。
サイトグラス良し。
エバポレーターからの排水も良し。
蛍光剤も冷凍サイクルの中を元気に周回中。
どうやら交換マン刑事の取り越し苦労だったようです。
張り込み完了!
今回の捜査結果。
容疑者 D21 エアコンシステム。
証拠不十分につき釈放